毒親育ち、子どもを育てる

毒親の元育った私が子どもを育てた話。解毒に至る過程などもぼちぼち書きます。

私以外になりたい私と早期教育にハマっていた頃の話と途中経過。

ちらっとどこかでも書いたが

私は結婚前から、いや、恋人が出来る前から、ん?いや、確か小中学生の時から

将来 子どもが出来たら早期教育をしようと決めていた。

小学高学年の頃、学校の「親子文庫」という図書室とは別に親も子も本を借りられる教室があって、そこで「IQ200天才児は母親しだい!」という本と出合ってしまったのがきっかけだ。

詳細は忘れたが とにかく乳幼児から適切な働きかけをすると天才児になるという本で

結局のところ 早期教育の教材屋さんが自社の教材の宣伝のために書かれた本である。

 

で、その当時私は中学受験に向けて猛勉強をしている最中で、

「天才児だったら こんなに苦労しなくていいのに」という気持ちだったんだと思う。

今、考えると「小学生なんだから、今からやればなんとななるでしょ(;'∀')」と思うのだが、

私は昔から自分以外をうらやむところがあり、なんなら、入れ替わりたい本気で思う子どもだった。

自分の記憶の中で一番古いのは4~5歳。

スパルタ保育園に通っていたのだが、

・ハーモニカが吹けない。

・お遊戯が出来ない。

・好き嫌いが激しく毎日給食が食べられずに怒られる。

等の理由から 上記のことを簡単にやってしまう同級生たちが羨ましくてしかたなかった。

「体にカメラのフイルムのようなものがはいっていて 

それによってその子の性格や能力が決まる。

それを体にセットすれば その子のようになれて、〇〇ちゃんのやつをセットしたらなんでも食べられるようになる」という幼児のくせにSFっぽい空想をして現実逃避をしてた。

 

話がそれたが、要するに私は「努力して〇〇になりたい」ではなく

私以外になりたかったのだ。

 

そんな「私以外になりたい私」が「私以外を産み育てる」というミッションが

降りかかって来たわけで、

なんとかして「自分以外(私のスペック以上を持つもの)」を産みだす必要があった。

そんなわけで、妊娠が分かった瞬間 家庭保育園という教材を資料請求し

出産前には契約し、生まれる前は胎教。生まれた後(1歳半くらいまで)は早期教育にどっぷり浸かった。

 

恐らく胎教について、具体的に何をするかご存知ない方が多いと思うので

私が実際にやったことをサラッと書いておくと

・お腹に向かって話しかける。

・クラシックなどを聞く。

 あたりは一般的(?)だと思うが…

ーーーーーーー壁ーーーーーーーーーー

・お腹の子に論語を聞かせる。

・お腹の子に5か国語を聞かせる。

・お腹の子に向かってフラッシュカード・ドッツカードを見せる。

・お腹の子に名画を見せる。

(胎児はお腹の中からでも外の景色が見えるんだって!不思議ダネ!)

 

…壁以降は全て家庭保育園の教材である。 

まぁ…妊婦に教材買わせるためのアレだよね…。

 

出産後ももちろん教材を使って子どもと遊んだ。

なんとなく「早期教育」=小さいころからプリントでガンガン詰め込み

というイメージがあるかもしれないが、さすがに0歳児にプリントは無理だ。

では何をするかというと0歳児にはドッツカードやフラッシュカードを見せ、論語や5か国語CDを聞かせるのだ。

0歳児、基本動かないのでCD聞かせたり、フラッシュカード見せたりするのは楽勝である。

全く嫌がらない。

ただし、特に喜びもしない。

( ゚д゚)ポカーン とこちらを見つめているだけである。(当たり前だ)

密室育児でこんな日々を続けていると 病む。

赤子相手に一体何をやっているのだろう?って人生考えちゃったりする。

そんななか、月に一度のペースで家庭保育園からは機関誌のようなものが送られてくる。

機関誌はたしか3部構成で1部が偉大なる取り組みをしている母親たちを鼓舞する内容

2部は会員による優秀児のレポート(生後6か月でべらべらしゃべったとか、1歳で計算が出来るとかそういうの)がギッシリと掲載されており、それを見て

「ああ、私がちゃんとやらなきゃ…。」「私がちゃんとやったらIQ200になるんだ…」

とメンタルが毎月死ぬ。

そして3部はお友達募集コーナー 

 

密室育児でメンタル死んでいる最中、お友達募集コーナーで出来たママ友たちはまさに救世主のようなものだった。

ママ友は居る事には居たが、こっちは偉大な早期教育をしている素晴らしい母親である。

1歳児から食べられるかっぱえびせんを無制限に与え、一日中DVDを見せているような愚者とは話が合うわけがない。

それぞれそんな悩みを抱えながら月に一度家庭保育園を実践しているママだけで集う会が心の拠り所となった。

 

先輩ママの優秀な子どもに皆で多いに感心し、先輩ママの教えを乞う。

同じくらいの月齢の子をもつママたちグループでは子の優秀さでカーストが決まる。

私が属していたグループはうち以外全員女児だったので、話だすのが早く、1歳半で慣用句を使いこなす子もいた。

そのグループの中では一番早く生まれた我が息子は完全に落ちこぼれだった。

(しかし、2歳になった途端べらべらとしゃべりだし、ドイツ語でカウントまでし始めちゃったもんだから その瞬間ボスママのお気に入りとなって、それはそれで大変だった。)

 

子どもたちが3歳になり、それぞれ幼稚園に通い出した後もゆるくその会合は続いた。

しかし、たいていその頃になるとそれぞれの幼稚園の方針(勉強させずにのびのび)に感化されたり、子の自我がはっきりしてきてカード類を拒否したり、あとは単に母親が飽きたり、「トンビの子はトンビよね」と妊婦から続いたお花畑モードが終わったりとで早期教育に対する熱はそれぞれ醒めて行っていたと思う。

 

私も息子が大きくなるにつれて熱は醒めていき、フラッシュカードや5か国語CDなんかはバカバカしくなり、早々に処分してしまっていた。

それでも、大量の教材は息子のおもちゃとしてはかなり優秀であり、パズルなどはボロボロになるまで遊んだ。また、教材そのものというよりも乳幼児でも環境さえ整えたら意外となんでも出来るようになるということを私の方が学んだので、3歳以降は息子が興味を持つもの全てに全力で突っ走るという方針に変更した。(その甲斐あって、現在息子はボドゲ・気象オタクである)

 

そんなわけで、私は早期教育をやって(結果的に)良かったと思っている。
0歳児にカード見せて算数教えたり、文字を教えたりするのは常識的に考えて

頭おかしい。

しかし、年齢によるリミットを全て無視出来たことが良かったのではないか?と思う。

常識的に考えて 1歳半の子に慣用句やことわざなんて不要である。

足し算も引き算も掛け算も不要だし、過度な先取り学習をしていると「教育虐待」とか言われちゃったりもする。

 

しかし、その知識がその子の生活にリンクすることで その子の生活・体験は豊になるのではないか?と思う。

ママ友の子は1歳半のとき ギュウギュウのエレベーターの中で

ニコニコしながら「立って半畳、寝て1畳」と言った。

また、別の子は 夜空の月を見上げて

「おつきさま こんばんは」(絵本)を暗唱していたし、

我が子は 幼稚園で椅子を並べるときに掛け算を使って効率的に並べて同級生から感心されていたらしい。

それから、早くから字が書けたので 「幼児特有の意味不明な発想」が本人の

文字で我が家には残っている。

早期教育が単なる知識の詰め込みではなく、「知恵・教養」として昇華し、本人の生活にリンクすればそれは成功だと思うし、本質的理解なのだと思う。

(むしろ、小1で一斉に読み書き計算教える方が本質的理解を無視した詰め込みだと思う。)

 

 

現在の我が子に関していうと 

 

知らない大人相手にボードゲームしたり

気象の勉強のために通信講座を観て分かった気になったりしている。

ぶっちゃけIQ200ではないけれど、勉強については問題ない。

(IQ高めだけど、教材の効果なのかただのアスペなのかは永遠の謎)

目標があれば地道に努力することが出来る子である。

他人をうらやむこともなさそうだ。

色々あったけど、私としては

「私以外の」息子でうれしい。当たり前だけどね。たーぶーん。

 

 

 

 

 

みんな興味ないと思うけど ゲスの極み乙女が好きです。