毒親育ち、子どもを育てる

毒親の元育った私が子どもを育てた話。解毒に至る過程などもぼちぼち書きます。

タバコという結界

昨日 近所の焼き鳥やさんでテイクアウトした。

私はお通しが苦手だし、お酒もあまり飲まないし、周りを気にせず家ゆっくり焼き鳥食べたかったから。

30分くらい前に電話で注文し、おさいふだけもってフラフラと焼き鳥を受け取りにいった。

 

お店にはいってすぐに 

「ああ、テイクアウトにしてよかった…。」と思った。

 

わりと落ち着いたタイプの焼き鳥やさんなのだが、

壁と一体化しているタイプの長いすの端に 

 

で~ん とあさめに腰掛け 左手でタバコを吸う母親らしき女性と

その長いすの上をよちよち歩く1~2歳の幼児。

母親の向かいには父親らしき男性。

長いすの反対側の端には たぶん全然知らないお客さん。

 

幼児はよちよちと母親と知らないお客さんの間をいったりきたり。

母親と父親は 時折り 幼児に声をかける。

「べたべたの手で さわらないで~」

そして母親と父親は

も~ 手がべたべたなんだよねぇ とか笑いあってる。

 

まずね 

飲食店で子どもを野放しにするなよ。

と、思う。しかも、その店ファミレスでもなんでもないし。

 

それはともかく…

母親のタバコが気になってしかたがなかった。

 

その母親らしきのは 左手でタバコを吸っていた。

そして、幼児は 母親の左側にいた。

幼児が母親に近づこうとすると

幼児の顔の高さに煙が来るのだ。

 

私がその店にいたのは ほんの数分だが、

その間に2度ほど 幼児の顔に煙がかかるのを見ている。

 

顔に煙がかかると それ以上母親に近づくことはできない。

左手にタバコを外向きに持っている母親に

ねぇねぇと容易に近づくことは出来ない。

近づこうとすると

「危ない!」と危ないものを持っている張本人から注意がくる。

 

 

 

私の実母はヘビースモーカーだった。

私が生まれる前からヘビースモーカーだったので

私はタバコがある生活を当たり前と思っていたが

非喫煙者として母親になった今

その異常性が目について仕方がない。

 

タバコが身体に悪影響があるとかそういうことももちろんある。

 

しかし、それ以上に…

タバコは吸っている人と それ以外の人に壁を作るのだ。

常に吸わない側に向けられた火。

吸う人に不用意に近づくとやけどする。

常に吸わない側に向けられる煙。

多少の配慮はあるにしても、煙の臭いはこちらにくる。

吸う人の指先は常にたばこ臭がし、その指が顔に近づくだけで

煙とはまた違うタバコの臭いがする。

 

私は母親にべったりと抱き着いたり、身体的に甘えた記憶がない。

今思うと それはタバコが作る物理的な結界のせいだった。

 

たまに添い寝してくれたときも、彼女はタバコを手放さない。

同じ布団にいながらもべったりくっつくことは許されない。

そんな結界。

 

それだけではない。

その結界は私の身体にもしみついていた。

私は実家を出るまで

「タバコ臭い女」だった。

いくら経歴や見た目で繕っても タバコの臭いはとれない。

 

「ああ、そういう家の娘なんだ」

という見えない結界を作っていたと思う。

 

 

タバコなんて嗜好品なのだから、好きに吸えばいいと思う。

親なんだから嗜好品全て我慢しろとは言わない。

しかし、タバコを吸うことで子どもとの間に結界を作っていることを

知ったうえで吸って欲しいとも思う。