毒親育ち、子どもを育てる

毒親の元育った私が子どもを育てた話。解毒に至る過程などもぼちぼち書きます。

悪気のないバカの話

組織論として

軍人は4つのタイプに分類される。
有能な怠け者は司令官にせよ。
有能な働き者は参謀に向いている。
無能な怠け者も連絡将校か下級兵士くらいは務まる。
無能な働き者は銃殺するしかない。

という話をネット上のどこかで見た。

 

無能な働き者ではないが 

「悪気のないバカ」というのが身近に居たことを

最近ワイドショーを騒がせている 紀州ドン・ファンの怪死に関するニュースを見ながら思い出した。

ドン・ファンの愛犬イヴはもがき苦しみながら死んだそうだが

実家で昔飼っていた愛犬ももがき苦しんで死んだ。

正確に言うと、あまりにも痛々しかったので安楽死させた。 


愛犬はモモちゃんという名の雌のシーズー犬だった。

私が小学生6年生のときに塾のテストで一位になったお祝いに買ってもらった犬だ。

母は当初 一位になんかなれないと思っていたために軽々しく約束したようだったが

まぁどこの家でもそうだが、結局 過ごす時間が一番長い母がモモちゃんを溺愛した。

 

モモちゃんは食いしん坊だった。

お菓子の袋を開ける音がすると、すかさずに寄ってきて

おりこうさんポーズをする。 

そして、モモちゃんを溺愛する母はお菓子を分け与える。 

そんな調子なので、当然ドッグフードなど食べなくなる。

そうすると、母はドッグフードの上にチョコレートソースを掛けて与える。

モモちゃんはみるみる太り、そして毛がところどころ抜けていった。

予防接種かなにかで動物病院につれていくと、

チョコレート禁止を言い渡された。

犬はチョコレート食べてはいけないそうだ。

 

チョコレートが禁止されたところで、母の愛が止まるわけがなく、

チョコレートソースに変わるものが日々ドッグフードに追加された。

いつか、ドッグフードの上に大量の粉チーズを掛けて出したときは

モモちゃん、さすがに臭いが強烈だったらしく、餌の横でゲロ吐いてた。 

犬用のおやつを与えるときも、一日の摂取量は守るが、似たような種類のおやつを2~3種類与えるので結果 摂取量は守られていなかったりする。

一度母に注意したが、「だって裏に書いてあるもん!」ってキレられた。

何を言っても無駄である。

 

一時が万事そんな感じだった。

今のようにネットですぐに調べられる時代でなかったので

仕方ない部分もあるが…。

 

結局、モモちゃん 最期は腸閉塞(だったかな)でもがき苦しむこととなった。

原因はアボカドだろうと。

犬にアボカドを食べさせてはいけない。

 

モモちゃんには本当に悪い事をしたと思う。

しかし、母に悪気はないのだ。

モモちゃんに美味しいものを食べさせたいという一心だったに違いない。

 

モモちゃんが死んだあと、母はわかりやすく取り乱した。

いわゆるペットロスだ。

見かねた継父が新しく犬を飼う提案をし、落ち着いた。

(正直、継父も母がめんどくさかったのだと思う)

新しい犬といっても母にとってはモモちゃんの代わりなので

他の犬種は全く検討されることもなく、しかも、モモちゃんのときと同じブリーダーさんのところまでわざわざ買いにいった。

新しい犬はすぐに我が家に馴染んだ。

そして、

モモちゃんを厳しくしつけた教訓を生かし、わがまま放題に育てられている。

(たぶん今も生きてる)

 

そんなわがまま放題なあたらしい犬を見て、結婚当初 私の夫は

「逆に可哀そう」と言った。

「あれじゃ、犬としての幸せも楽しみもなにもないだろうに…」と。

 

私のことかと思った。。。

もしかしたら、夫は暗に私のことを表していたのかもしれない。

 

 

母を庇うつもりは一ミリもないが、

悪気はないのだ。

 

ただ…

 

悪気のないバカはキケンなので付き合わない方がよい。

 

と、思う。