毒親育ち、子どもを育てる

毒親の元育った私が子どもを育てた話。解毒に至る過程などもぼちぼち書きます。

自分だけ得しなければ と追い詰められていたころの話。

完全なる黒歴史

 

母は友達の居ない・引きこもりタイプの専業主婦だったので

普段、話相手は父と私しか居なかった。

専業主婦になる前は 小さな店を一人で切り盛りし、

店の外でも出張販売をしたりしていたそうだ。

「商売人」ということに誇りを持っており、大変だったが楽しかったのだろうと思う。

専業主婦になってからもほぼ毎日、過去の話を父と私にしていた。

更新されたない日々のなか、過去の中で生きていたような気がする。

 

母の話にはパターンがあって 

前提として…ほぼ上から目線(自分が絶対的に正しいというスタンス)で

・過去の成功体験

・自分の選択がいかに正しいかについて

・自分の幼少期の武勇伝

・両親が離婚して辛かった話

・親戚など周囲の人間のダメ出し。

 

これらの母の人生30年くらいの間に起きたことを 20年以上父と私、ついでに私の夫について繰り返し語っていた。

母の中で更新された情報といえば…

・専業主婦としていかに自分が有能か 

くらいで、自分の節約アピールなどもよく語っていた気がする。

 

 

結婚してすぐの頃、私の夫相手にドヤ顔で「自分のファッション論」を語り出したときはホントに恥ずかしかった。

ちなみに母のファッションのお手本は「テリー伊藤」だそうだ。知らなかった。

夫は半笑いと真顔の中間くらいの顔で黙って聞いててくれていて、それはそれで辛い。

 

私の方は、幼少期からこれらの話を繰り返し聞かされていたので

ずっと「母は絶対的に正しい」と信じていた。

「?????」となったのは、だいぶ大人になってからである。

 

「?????」となっても、私の中に母の価値観は沁みついていた。

「いかに得するか?」「いかに出費を減らすか?」ということだ。

 

・昔、親戚とレストランに行ったとき それぞれ 相手が飲食費を出してくれていると勘違いし、みんなでそれぞれに「ごちそうさま~ありがとう~」とにこやかに言い合いながらレストランを出たら、誰も払っておらず結果無銭飲食で、ラッキー♬だった話。

・デパートなど駐車場代がかかる場所に行ったときは、帰りに落ちているレシートを拾って駐車場代を無料にして帰っていた話。

・麻雀店をしていたころ赤字だったのを帳簿をなんとかして黒字に見せかけ、サラリーマンに店を転売した話。

 

要するに…

そういったかわいい?ものから それはヤバいだろ?みたいなことをしながらお金を貯めて若くして家(母のこだわりHOUSE)を建てたという話だ。

20代で家建てた私凄い!!

結局 母が伝えたいのはそれだけである。 

 

母の教育が良かったのか…

私は20代で家を建てた。

正確に言うと 夫に建てさせた訳だけど。

 

一応金融の知識は多少あったので、ローンは無理のない範囲で組んだ。

夫の両親や私の実家から多少の援助もあったので 計算上生活が苦しいことはないハズだった。

 

しかし、思い込みとは恐ろしいもので 

我が家は生活がとても苦しかった。

 

母から「あなたの家はローンで大変なんだから。」

「夫さんは収入が少ないから」

「あなたの家では牛肉なんて買えないでしょ?(といって、買ってくれる)」

と繰り返し言われた。

 

私は自分の計算よりも 母の言葉を優先した。

「うちは生活が苦しい」

本気でそう思っていた。

 

そんな思い込みの中にいたときの話。(やっと本題)

 

息子がプレ幼稚園に入ってすぐ、親子ランチ会が開催された。

(私の基準では)ちょっと高いお店で

親子で1600円とか1700円とかそのぐらいだったと思う。

会が終わり 清算になったとき それぞれがテーブルにお金を出し全員分をまとめた。

幹事さんがテーブルに置かれたお金を数える。

すると不思議なことに100円余った。

「あれ~?だれか100円多くだしてない?一人1600円だよー」と幹事さんが聞く。

 

「あ!わたしかも!!」

 

反射的に私は叫んだ。

自分が100円多く出したかどうか はっきり分からない。

出したような気がした。

もし、出しているなら自分だとおもった。

 

なぜだか分からないけど。

 

ただ、「ラッキー♬」と一瞬思ったのは事実だ。

 

 

幹事さんは私に100円渡し、会計しに行った。

 

すると、今度は100円足りない。

単に幹事さんが数え間違えていただけだったのだ。

 

とっさに「ヤバい!」と思った。

 

「あれ?やっぱり私丁度だしてたのかな?自信ないや」と言ってしれっと幹事さんに

100円渡そうとしたが

今度は

「100円少なかったかも」と名乗り出る奥様が2名出てきた。

 

もう訳が分からない。

 

結局奥様方が50円ずつ払って その場はおさまった。

 

おそらく周りは大して気にしていなかったと思うが…

私の中で

「せっかくの楽しいランチ会が 楽しくなくなってしまった。」

「このまま 知らばっくれてていいのか?」

「これから4年間付き合う人たちなのに、あいつお金に汚いとか思われたらどうしよう」

という思いが渦巻いた。

 

 

結局、私は50円余計に出してくれた奥様2人に

「私の勘違いのような気がします。すみません」と謝罪し

50円ずつ返却した。

死ぬほど恥ずかしかった。

単なる勘違いだったら そこまで恥ずかしくはなかっただろう。

しかし、そうじゃないことは自分が一番わかっている。

奥様2人は

「え?そうなの?えー?いいよー50円くらい」とか言いながらも受け取ってくれた。

おそらく、私の深刻な顔に引いたと思う。

 

その後、奥様2人とそれがきっかけで仲良くなったので結果オーライではあったが

未だにあの時の自分の厭らしさが忘れられない。

 

 

それからしばらくして母からの洗脳が解け、

そんなに家計は苦しくないことがわかった。

余裕があるわけではないが、ふつうである。多分。

それでもやはり金銭的な損得を考えすぎることがまだあるので

徐々にでも人間らしくなっていけたらいいと思いながら生活している。