私は少し前まで、母にされたことを非常に恨んでいたし、「毒親 絶縁」とか「毒親 死ね」とか本気で検索していた。
しかし、なぜ母にされたことをいつまでも根に持ち続けているのか?ということに気付いたときに一気にどうでもよくなった。
その時は ホントにあっけないものだった。
知人に「母親から連絡来ると 私は荒れる。」というような話をしていた時だ。
知人から「荒れるって具体的にどういうこと?」と質問されたため
正直に答えたのだ。
「昔、母親からされたこと、言われたこと、その時の母親の様子や当時の自分の気持ちを思い出しては泣いている」
更に知人は質問する。
「どうして思い出すんだろう?」
目から鱗とはこのことだ。
「どうして?」なんて今まで考えたことなかった。
数十秒 考えた。
そして自分の心から出た答えは 本当にアホみたいなものだった。
私は「母親が嫌い」だということに罪悪感を持っている。
その罪悪感を少しでも薄めるために
過去の被害を延々と自分に訴えていただけなのだ。
「母親が嫌い」であることに罪悪感を持ち、それを正当化するために「昔、〇〇されて嫌だった」「〇〇のせいで私はこんな風に育った」といつまでも過去の記憶をほじくり返し、反芻していた。
長年苦しめられたいた感情から 一気に解放された。
たった数十秒で。
母親だろうがなんだろうが 嫌いなら嫌いで良いし、嫌いな人と無理に付き合うことはない。
そもそも私は物心ついたころから母親が嫌いだった。
物心ついた瞬間から 母親はヒステリーだったし、ああされるこうされる前に既に
嫌いだったもんな。
成人前ならば嫌いでも 嫌々付き合わなければならない場面もあるだろう。
しかし、私はもう30も過ぎて 自分の家庭もある。
なぜこんな状況でバカバカしい罪悪感と付き合う必要があるだろうか?
そんなこんなで、私の中の「毒親問題」は一気に解決した。
今現在、「毒親」の存在に苦しんでいる人の心にすこしでも届くととてもうれしいし、
解決のきっかけがつかめたらと思う。